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社会保険労務士の島田知明です。

人事労務担当者の方で、
社員やアルバイト採用の面接時に「業務に関係のない質問」をしていませんか?

「業務に関係のない質問」とは、

  • ご両親の仕事は何をされていますか?
  • 長男(長女)ですか?
  • 彼女(彼氏)いますか?
  • 血液型は何ですか?
  • 好きな食べ物は何ですか?
  • 尊敬する人は誰ですか?

のように個人のプライベートに関することです。

会社としては、
求職者の生い立ち、入社後の見通しを知りたい意図があるみたいですが、

質問をされた求職者はどう感じるでしょうか?

「これってセクハラ質問だよね」
「なんでそんなコト聞くの?」
「なんの意図がある質問?」

結果、
感じの悪い会社だな
とマイナスのイメージを持たれる可能性が高いです。

面接が終わった後に
インスタグラムやFacebookといったSNS上で拡散され、
求職者1人から、何十人・何百人・何千人に伝わるリスクがあります。
ご注意下さいね。

他にも、

  • 「志望動機は何ですか?」
  • 「わが社での5年後の自分を想像して下さい」
  • 「先輩と後輩のどちらから好かれますか?」

といった質問も注意が必要です。

確かに、
「業務に関係する質問」で
問題ないと思います。

でも、
会社のホームページ等から事前に得た情報で模範回答を作成しているケースや
自己分析から会社が気に入りそうな回答を事前に準備しているケース
が見受けられるときがあります。

入社後すぐに、
社員やアルバイトから
「思っていた仕事、環境と違いましたから辞めます」と言われたことや、
音信不通の無断欠勤が続くといった経験はありませんでしょうか。

会社にとってだけでなく、
会社と求職者お互いにとって不幸なことだと思います。

お互いの幸せにつながるよう、
面接時の質問ポイントで、
「過去の失敗から学んだこと」
を中心にして会話を広げるのも良いと思います。

失敗時の対応は「素」が出やすく、
求職者の「適性」をはかることに活用でき、
業務に関係する質問なので「お互いを知る」ことができると思います。

何か気づきのご参考になれば幸いです。

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社会保険労務士・人事労務コンサルタント 島田知明

1985年 福井県大野市生まれ。福井県立大学経済学部卒。卒業後、地元金融機関に勤務し、所属する支店の全店第2位の成績に貢献、チームワークの重要性を体験。「人の成長」に魅力を感じ、専門家である社会保険労務士合格を志し退社。1年3ヶ月間の無職無収入、派遣社員を経て、大手社労士事務所に8年間勤務し1万件を超える人事労務対応を経験。「社員と会社が互いを尊重し、成長できる環境の実現」を理念に掲げ2019年8月開業。

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