いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
福井県の社会保険労務士 島田知明です。

今回はいつもと趣向を変えて「人事労務における心理学」について記載致します。

「心理学??」
「怪しいな・・・」
と思われたかもしれませんが、

心理学を交えた分析で、
ノーベル経済学賞を受賞されたリチャード・セイラー教授(行動経済学の権威)がおられるほどの
確かな「学問」です。

人事労務で心理学を活用できる理由は、
理屈以外での解決策がみつかるためです。

お客様から、

  • 部下が言うことを聴かない
  • 社内トラブルばかり起こす社員がいる
  • 能力不足の社員を何とかしたい
  • 採用面接のときには良い社員だと思ったのに・・・
  • 言われたコトしかできない、言われたコトもできない

といった相談事例がありました。

具体的な対応と結果をお聞きしたところ、

  • 理にかなった指示を出しても相手に響かない
  • 規程に沿った対応をしても改善されない
  • 何回も教育指導しても変わらない

といったお返事を頂きました。
上記の対応で上手くいっている会社もあります。

「上手くいっている会社」と「上手くいかない会社」の差は、
「相手の感情を尊重しているか」だと感じています。

相手の感情を尊重するのに必要なことは、
「まず相手に全部話してもらうこと」です。
その後に論点を設定していきましょう。

ちなみに、
「まず相手に全部話してもらうこと」のチェックポイントとしては、

  • 相手の話を聴いていますか?
  • 相手の話を途中で折っていませんか?
  • 怒りに任せて話していませんか?
  • 決めつけて話をしていませんか?
  • あれもこれもと一度に伝えていませんか?

が挙げられます。

正直「めんどくさい・・・」ですよね。
でも、労務トラブルを未然に防ぐことは、
本業に集中できることに繋がります。

管理職である方は、
感情的に熱くなっても行動は冷静にお願い致します。

ここまでお読み頂き感じられたかと思いますが、
心理学の活用を既に皆様されています。

それが経験から来ることなのか、体系的に学ばれたことなのか違いはあるかと思います。

より円滑なコミュニケーションを目指さす上でも、
心理学を学ばれることはオススメですよ。

ご一読ありがとうございました。

おすすめの心理学の本は、
「話し方」の心理学 必ず相手を聞く気にさせるテクニック ジェシー・S・ニーレンバーグ 小川敏子 訳 日本経済新聞出版社です。

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社会保険労務士・人事労務コンサルタント 島田知明

1985年 福井県大野市生まれ。福井県立大学経済学部卒。卒業後、地元金融機関に勤務し、所属する支店の全店第2位の成績に貢献、チームワークの重要性を体験。「人の成長」に魅力を感じ、専門家である社会保険労務士合格を志し退社。1年3ヶ月間の無職無収入、派遣社員を経て、大手社労士事務所に8年間勤務し1万件を超える人事労務対応を経験。「社員と会社が互いを尊重し、成長できる環境の実現」を理念に掲げ2019年8月開業。

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