いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
福井県の社会保険労務士 島田知明です。

昨日、地元奥越(大野市・勝山市)のお客様から
「奥越は事業所数が少ないから毎年のように労働基準監督署が来る・・・」
といったご相談を頂きました。

労働基準監督署は監督計画の策定を次の流れで作成します。

  1. 情報の収集
  2. 重点対象の決定
  3. 年間監督計画の策定

一般的に選ばれそうな事業場としては、

  • 時間外休日労働協定(36協定)で1ヵ月の時間外労働の限度時間を80時間以上で締結している
  • 法令で定められている就業規則や36協定等を提出していない
  • 固定残業代を導入している
  • 労働災害が発生しやすい業種(建設業、運輸交通業)
  • 未払い残業が発生しやすい業種(サービス業、飲食業、建設業、運輸交通業)
  • 過去に法律違反や労働者からの申告があった事業場
  • 年度計画で重点対策に該当する業種(技能実習生を雇用している繊維業や建設業)
  • 監督のたびに法違反がある事業場
  • 重篤な労働災害が発生しやすい機械設備や化学薬品を取り扱っている事業場
  • 最低賃金の減額特例許可など例外的なケースで労働者を雇用している事業場
  • 労働局や労働基準監督署からのアンケート回答で違反性がある事業場または無回答の事業場

です。
事業場は「労働保険番号」で管理されています。
労働基準監督署へ届出が必要な書類が未提出だと選ばれやすいですね。

特に奥越(大野市・勝山市)の地場産業として建設業と製造業(繊維関連)が多いため、
監督署の調査が頻繁に入ることもあると思います。

調査時に上記の項目に該当している数が多いとなると、
継続的に調査が入ることになりますね。

調査に来られる回数を減らしたいと考えたときに、
調査は「行政指導」として行われます。

「指導されること」を無くしていけば、
必然的に調査回数も減ると考えられます。

いきなり全部は難しいので、
御社の中で出来ることから一つずつ取り組まれると良いと思います。

もし、
監督署の調査対応等でアドバイスが必要でしたらお気軽にご相談くださいませ。
初回相談無料でご対応させていただきます。

ご一読ありがとうございました。

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社会保険労務士・人事労務コンサルタント 島田知明

1985年 福井県大野市生まれ。福井県立大学経済学部卒。卒業後、地元金融機関に勤務し、所属する支店の全店第2位の成績に貢献、チームワークの重要性を体験。「人の成長」に魅力を感じ、専門家である社会保険労務士合格を志し退社。1年3ヶ月間の無職無収入、派遣社員を経て、大手社労士事務所に8年間勤務し1万件を超える人事労務対応を経験。「社員と会社が互いを尊重し、成長できる環境の実現」を理念に掲げ2019年8月開業。

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