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福井の社会保険労務士 島田 知明です。

昨日の第157回労働政策審議会労働条件分科会で
賃金請求権について見直しが行われました。

現行の未払賃金請求権2年が、2020年4月1日より3年に改正されます。

ただ、
最終的には未払賃金請求権5年を目指す方向なので注意が必要です。

適正な労働時間の管理、証拠書類の保存、生産性の向上 等、
労使共に協力して取り組んでいく必要がありますね。

例えば、
以下の場合は、皆様どうお考えになられますか?

  • A社の従業員B君は、毎日始業時刻の1時間前に会社へ出社しています。
  • B君は、会社から「出社したら必ずタイムカードを打刻して下さい」と指示を受けていたので、
    出社したら必ずタイムカードを打刻していました。
  • タイムカード打刻後のB君の行動は、
    「➀スマホのゲーム」、「➁漫画を読む」、「➂同僚と仕事の話」、「➃昨日の残務処理」
    といった内容です。
  • ➀~➃が各日でおこなわれていました。
  • 会社の考えとB君の考えにズレが発生していないかな・・・。
    B君の行動は早出残業になるのかな・・・。
    職場秩序としてはどうかな・・・。
    毎朝早く仕事に行っていると家族が心配していないかな・・・。
    等、考えるポイントが出てきたと思います。

    出てきたポイントについて労使で考えることが、
    「労働時間の削減」、「生産性向上」、「社員の定着」に繋がるヒントになると思います。

    「働き方改革」という大きすぎる言葉では、
    取り組みのイメージが出てこないこともあると思います。

    先ずは、御社の「気になるトコ」から取り組まれてみてはいかがでしょうか?

    ご一読ありがとうございました。

     

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    社会保険労務士・人事労務コンサルタント 島田知明

    1985年 福井県大野市生まれ。福井県立大学経済学部卒。卒業後、地元金融機関に勤務し、所属する支店の全店第2位の成績に貢献、チームワークの重要性を体験。「人の成長」に魅力を感じ、専門家である社会保険労務士合格を志し退社。1年3ヶ月間の無職無収入、派遣社員を経て、大手社労士事務所に8年間勤務し1万件を超える人事労務対応を経験。「社員と会社が互いを尊重し、成長できる環境の実現」を理念に掲げ2019年8月開業。

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