いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
社会保険労務士の島田知明です。
以前のブログ「筋力トレーニングから再認識したこと」で
私が筋力トレーニングをする理由をお話しさせていただきました。
目的は「体型維持」
方向性としては「ジムでトレーニング」
です。
人によっては筋力トレーニングの
目的は「筋肉ムキムキ」
方向性としては「徹底した食事管理」
になる場合もあると思います。
ここ最近、
事業継承に関するご相談を頂いたので、
労務管理面における「目的」と「方向性」
について考えてみたいと思います。
会社を渡す前に、
- 適法な就業規則に整えたい
- どんぶり勘定を廃止して退職金規程を整えたい
- 給与体系と規定が合っていないから給与規程を見直したい
- 人事制度が時代に合っていないから人事制度を見直したい
と先代の経営者は苦心されながら、
後継者のコトを想い、
「目的」と「方向性」を考えられていると思います。
特に
中小企業の場合は、
まず、
「目的」と「方向性」を考える前に、
後継者に対して自分がどういう思いで会社を経営してきたのか
を話す機会を設けても良いと思います。
親子間で事業継承をする場合は、
お互いに会話をすることへ気恥ずかしさがあると思います。
また、感情的になってケンカになる場合もあるでしょう。
でも、
最初にこの過程を踏まえておくと、
すぐに後継者が、
事業継承にあわせて先代が作ったルールは、
「自分のやり方に合わないから変えてしまおう」
「廃止しよう」
ということは起こりにくいと思います。
このことは労務管理でとても重要です。
社員側から見ると、
ルール等がころころ変わると不安になりますよね。
「今の社長には付いていけないから辞めます」
「何もかもが変わってしまい自分は必要ないと感じます」
といった反応が出てくるかも知れません。
事業継承はスムーズにおこないたいですよね。
もちろん、
経営判断で変えるべきところは変えないといけません。
(結果として社員が離職することもあるでしょう)
経営をおこなってきた先代の社長
と
これから経営をおこなう社長
が事前に会社の「目的」と「方向性」について話し合う。
大事なコトだと思いますよ。
事業継承のご参考になれば幸いです。
社会保険労務士・人事労務コンサルタント 島田知明
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